最 新 情 報
2026/06/09
赤字映画のはなし 2
『ゴーストバスターズ』 2016年 7500万ドルの赤字1984年の初代『ゴーストバスターズ』、1989年の続編『ゴーストバスターズ2』、2021年に正当続編として作られた『ゴーストバスターズ アフターライフ』、更なる続編の『ゴーストバスターズ フローズンサマー』と、個人的には映画史で、『スターウォーズ』と並ぶくらいに好きな映画シリーズですが、大赤字を叩き出したのは、そのリブート版。
リブート版とは、映画だけでなくアニメや漫画などで、それまで継承してきた世界観や連続性をリセットし、新しい設定でスタートした作品の事を指します。
このリブート版。まず問題視されたのが、主人公4人が全員女性に変わった点。しかし、単に女性が主人公になったから大赤字になった訳ではありません。実際に『スターウォーズ』のエピソード7~9は女性が主人公ですし、『エイリアン』シリーズも主人公は女性。『プラダを着た悪魔』『この世界の片隅に』『母なる証明』など東西問わず、媒体を問わず、女性が主人公を担当した名作映画は昔から多かったのですが、今回のリブート版では正直、個人的な感想ではありますが、男性蔑視的なニュアンスや、女性優位感を示すようなニュアンスが、無理やり、詰め込まれているように感じる場面が多かったことが原因の一つにあるように感じました。
また、登場人物に魅力を感じることがほぼほぼ無く、わざわざ主人公が女性になったのであれば、女性らしさや女性の魅力、言うなれば男性では表現できない女性の魅力の様なものを出して欲しいものでしたが、この映画に登場する女性は、粗暴だったり、支離滅裂だったり、男性的だったりと、主人公全員を女性にした意味合いを汲み取れるものでは一切ありませんでした。
しかしながら、後半パートの大量のゴーストとのバトルシーンでは、非常に良いCGや演出など、見応えがバッチリで、やりようによっては続編も制作された可能性すらあったのに、興行収入が非常に悪かったため、リブート版の続編はほぼ無いと思われるため、色々ともったいない映画でした。
逆に、正当後編の『アフターライフ』は、過去編との接点も多く、従来のファンを一切、見落とすことのないストーリーで、ここ数年の映画の中ではピカイチでした。
2026/06/08
赤字映画のはなし 1
映画の中には、製作費や宣伝費、出演料などが高額となった反面、集客が及ばず、結果として赤字となった映画も多くあり、その中から面白かったのに赤字になってしまった映画の一部を記載していきます。『サウンド・オブ・サンダー』 2005年 7400万ドル赤字
タイムトラベル系の映画では断トツで好きな映画で・・・舞台はタイムマシンが完成している近未来のアメリカ。主人公はタイムマシンによって白亜紀にタイムトラベルし、本来であれば数分後に火山活動で死亡するティラノサウルスを、本来の死亡時間の30分前にタイムスリップして狩りを行う「恐竜狩りツアー」を行う会社を経営していました。過去の世界でのルールに、これから死亡する予定のティラノサウルス以外の生命に影響を与えてはいけない・・・と言う決まりがありました。これは小さな出来事が、未来に大きな影響を与えてしまうためでしたが、不慮の事故によって、一匹の蝶を殺してしまいます。その後、主人公が白亜紀から近未来に戻ると、世界に異変が生じ始めていきます。一匹の蝶の生死の変化が、大きな波紋となって世界に変化をもたらし、まずは気候。次は植物。さらには動物に、白亜紀から現在までの6500万年分の変化が現れ・・・と言った作品です。
この映画は、製作途中でVFX(CGなどの視覚効果)を担当していた会社が破綻するなど映像関連のトラブルがあったによるCGの出来の悪さや、脚本の出来の悪さなどから公開当初から酷評が相次ぎ、ハリウッドで巨額の制作費や宣伝費をかけた割には、集客が悪く、7400万ドルもの大赤字を出してしまった映画でもあります。
しかし、個人的には完全にB級映画で、B級映画として観ればCGも十分に頑張っている方だったし、脚本も確かに泥臭い内容で、脚本の穴も多いのですが、そもそも原作が書かれたのは1952年なので、ある程度は仕方ないし、そもそもB級映画に設定の穴があっても気にもならないので、個人的には出来の良いB級映画と言う認識です。
個人的にはかなり好きな映画の1つで、DVDも持っているので、是非とも見て欲しい赤字映画です。
2026/06/03
映画のはなし 8
『ハリーポッターと賢者の石』 2001年ハリーポッターシリーズの第1作で、2011年の第8作まで続く、大ヒット映画シリーズ。
第1作は公開2日目で観客動員数137万人の当時の日本記録を更新したほか、映画の世界興行収入は77億ドル(本日のレートで 1兆2310億円)の記録を樹立。またユニバーサルスタジオにおいても、フロリダ(米)とロサンゼルス(米)、そして大阪に、ハリーポッターエリアが設置されています。
物語序盤は、幼さの残る主人公たちの奮闘ぶりや、独自の魔法のはびこる世界観。空想や想像を超えたモンスター・・・などに魅せられましたが、映画製作速度を優に超える主人公たちの成長速度によって、中盤には主人公たちの幼さはどこへやら、完全にオッサンの雰囲気が醸し出されていくことに馴染み切れず、4~5作目くらいで脱落しました。
ちなみに、ハリーポッターの主人公を務めたダニエル ラドクリフが登場する別の映画では『スイスアーミーマン』と言う怪作があります。
無人島に流れ着いたハンスは生きて家に帰れないと絶望し、浜辺を歩いていると流れ着いた死体を発見します。そして、このメニ―と名付けられた死体役をダニエル ラドクリフが演じます。タイトルの通り、スイスアーミーナイフ(十徳ナイフ)のごとく、色々な性能を備えた死体によって、色々な危機を乗り切るハンス。なぜか口から綺麗な水を出す機能や、大人向けの本を見せると体の一部が硬直し、その部分が方位磁針となる機能。さらには無限におならが出る機能もあり、最終的には無限のおならをジェットスキーのようにして、ハンスは無人島から脱出します。その後、無人島から家に帰ってからも、ひと悶着、ふた悶着ありますが、最後まで楽しめる奇妙な映画でした。
別でハリーポッターの嫌われ役と言えば同級生のドラゴ・マルフォイ。純血主義の父親の教育の元で育ち、学園の価値観とは違った価値観を刷り込まされ、色々な葛藤の狭間で苦しむ少年で、映画では主人公たちの敵役でした。
そんな嫌われ役のドラゴ・マルフォイを演じたトム・フェルトンですが、東日本震災の際は、独自でチャリティーを企画したり、海外俳優の中では最も長期間、被災地を訪れて、食材などを持参してくれたりしてくれました。また熊本震災でも同様の活動を行ってくれています。
2026/06/04
映画のはなし 7
『テルマエ ロマエ』 2012年ローマ時代のローマ人の主人公が、平成時代の日本にタイムスリップする映画で、漫画原作の実写映画としては最も好きな映画です。
しかし、原作漫画『テルマエ ロマエ』では歴史的な考証や文化的な考証が魅力である反面、実写映画ではコメディ色が強いため、原作ファンの一部からは、低評価の声がチラホラ確認することが出来ます。
しかし、個人的には好きな映画です。なぜなら、原作の漫画を読んでいないためです。逆に言うと、原作漫画が好きな場合、実写化された映画は一切、見ないようにしています。
個人的な感覚ですが、漫画が原作である場合、アニメ化された作品は、割と原作ファンの方を向いて制作されていると思っています。
しかし、実写化された映画やドラマは原作ファンの方ではなく、俳優ファンの方を向いて制作されているように感じており、知名度の高いイケメン俳優や、人気急上昇中のアイドル、何をもってテレビ界で重宝されているのか分からない芸能人が重要な役を務めていたり、
原作の人気キャラクターが登場するシーンだけを切り取って、無理やり繋ぎ合わせたような脚本の映画になることも、漫画実写化映画では、しばしば。
そして、アニメ化ではほぼほぼ無い、実写化での改悪ポイントと思われるのが、オリジナルキャラクターの登場。上記の『テルマエ ロマエ』でも上戸彩さんが役を務めた登場人物は原作には登場しておらず、原作ファンからはあまり良い反応を見られません。
さらに、アニメ化では影響しにくい、スポンサーや芸能事務所からの影響も、実写化では影響度が多くなることが考えられるため、原作とは違ったニュアンスの映画になってしまうこともあり、原作が好きだからアニメも楽しみ・・・と言うのは理解できますが、原作が好きだから実写化も楽しみ・・・とは思えないので、実写化映画は原作が好きな場合には、見ないようにしています。
逆に実写化映画が面白かったから、原作も・・・と言う逆流は割とあります。
実写化映画を見て、面白かったから、原作漫画を読んだ・・・と言う逆流経験は、私に関しては一切ありませんが、それなりの方が実写化映画を楽しんだ後に、原作漫画にもハマっていったことは想定されます。
そういえば、20年ほど前、実写化映画ではありませんが、パチンコからの逆流で、中年男や妙齢女がレンタルビデオ店で「エヴァンゲリオン」のアニメDVDをレンタルしている姿をチラホラ見ました。ちょうど当時はパチンコのエヴァが大ヒットしていた時期で、「パチンコでは全然、役に立たん赤い髪の娘が、アニメでは強かった」とか、「プレミアの男の子、最後の方にしか出てこんかった」とか、中年男や妙齢女が言うてました。
2026/06/03
映画のはなし 6
『ゴジラ -1.0』 2023年ゴジラシリーズ30作品目として、最も高評価を受ける作品で、戦中戦後の日本を舞台に、戦争で焼け野原と化した、ゼロの状態にも関わらず、さらにゴジラによる被害(-1)が発生した状況を映像化した作品で、復興し始める矢先に起こった未曽有の被害に際しても懸命に生きる人々を、懸命に戦う人々を描いた傑作ではありますが、個人的には好きではありません。
何が好きになれないかと言えば…敵怪獣が出てこない。
ゴジラシリーズで敵怪獣が出てこない作品は、1954年の初代『ゴジラ』と、2016年の『シンゴジラ』のみ。
初代『ゴジラ』はゴジラ初出の映画なので問題はないし、『シンゴジラ』に関してはアレは別枠。ゴジラの正史と捉えられておらず、『シンゴジラ』は実質的な続編が、パチスロの『ゴジラVSエヴァンゲリオン』として作られ、ゴジラの驚異的な細胞であるG細胞を組み込んだ「G覚醒初号機」が登場したり、ゴジラシリーズでの最大のライバルのキングギドラが「使徒の王」と言うポジションで登場するなど、好き勝手してくれているので、アレはアレで好きですが、ゴジラシリーズにおいては別枠と個人的には捉えています。そのため、敵怪獣が出てきてなくても、気になりません。しかし、『ゴジラ -1.0』はゴジラシリーズの正史枠なので、多少なりとも敵怪獣は出てきてほしかった。
あと、ゴジラシリーズはそもそも、頭空っぽ系の映画。つまりは「頭空っぽにして観てね」と言うポジションの映画なのに、『ゴジラ -1.0』での「戦後の復興」とか「二人の愛情」とか、そう言う小難しい高尚なテーマは要らない・・・と個人的に思っています。
なので、新山千春さんが日本で暴れるゴジラに対し、キングギドラやモスラの封印を解いて戦わせる『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』とか、地球を征服しようとする宇宙人が歴代の怪獣を復活させてゴジラを倒そうとする『ゴジラ ファイナルウォーズ』とか、公開前のフォルムから完全に悪役と思われていたモスラのライバルであるバトラが映画では完全にモスラの弟分だった『ゴジラVSモスラ』などの、家系ラーメンみたいな映画が見たいのであって、『ゴジラ -1.0』のような、歴戦の勇者みたいな大将が握る、銀座の寿司懐石みたいな映画は個人的には望んでいません。
なので・・・個人的には好きにはなれない作品です。
ただ、この映画、面白いか面白くないか・・・で問われると、問題なく、文句なく、ひたすらに面白い作品でした。








